初心者向けジャグリングボールの選び方

「ジャグリングは見るだけでなく、やっても楽しめるものだ」ということを知ってもらうために活動しているが、そういえばオススメのボールの紹介ってしていないな、と、ふと思ったので、ジャグリングボールの種類と、初心者向けのボールの選び方について説明する。

大まかな分類

ジャグリングボールは、大きく分けて4種類に分類される。

1.ビーンバッグ

布で、キビなどの穀物を包んだもの。一般的なジャグリングボールといえば、これを指す。

2.ロシアンボール

プラスチック製のカラーボールの中に、砂を入れたもの。ビーンバッグとは重心が異なるため、独特な投げ心地となる。

3.バウンスボール

要は大きくて弾みやすいスーパーボール。バウンスジャグリングというジャンルで使う。トスジャグリングでも使えないことはないが、ボールを落とすたびに転がっていくので練習には不向き。

4.コンタクトボール

ガラス製のボールで、コンタクトジャグリングというジャンルで使う。トスジャグリング向けではない。なぜかというと、落としたら割れるから。

上記のうち3,4はトスジャグリング向けではないため、1or2から選ぶことになる。好きなジャグラーなどがいればその人が使っている方でいいと思うが、特にいないなら個人的にはビーンバッグをオススメする。一般的だし、種類も多いので好きなボールを見つけやすい。ロシアンボールは重さの割に大きさが大きいので、持ちにくいという点も理由として挙げられる。

左から4面ビーンバッグ、6面ビーンバッグ、ロシアンボール2個。明らかにロシアンボールの方が大きいが、重さはロシアンボールの方が軽い。左から2番目の、手触りの良い生地を使ったジャグリングボールは評判がいい。

ビーンバッグの種類

色や形は好みでいいが、大きさと重さはその人個人に合ったものを用意したい。軽すぎると投げづらいし、重すぎるとすぐ疲れてしまう。参考までに私の使っているボールは直径約6.5cm,重さ108gである。女性や子供だともう少し小さめ、軽めのボールの方が扱いやすいだろう。
高耐久を謳っているものもあるが、初心者のうちはあまり耐久性など気にしなくてもよい。どんなボールであれ、壊れるまで練習したのなら、その頃には初心者は卒業しているはずだ。(高耐久を謳うものは値段が張るものが多いし)

私の愛用ボール。レザーを使った手作りオリジナル品。片手で3個持てるくらいの大きさをお勧めする。

注意点としては、必ず同じ大きさ、同じ重さのボールを揃えたい。大きさや重さが違うとそれだけでジャグリングは非常にやりづらくなってしまう。amazonやナランハの初心者向けボールセットを買ったときに、大きさ、重さが違うボールが紛れ込んでいた経験があるので、そういった際は返品や交換をしてもらおう。

ボールを手に入れたら練習!

初心者向けに販売されているジャグリングボールは3個セットのことが多いが、2個から練習することを推奨する。ある程度慣れたら3ボールカスケードの練習を始めよう。

シンプルなポイの作り方

私がジャグリングの世界に入ることになったきっかけがポイである。しかし火を使わない限り地味なため、パフォーマーになってから使うことはほとんどなくなってしまった。そして持っていた練習用のポイもいつの間にかどこかへ消えてしまった。

今回新たにポイが必要となったのだが、わざわざ買うほどのものでもない。テニスボールにチェーンをつけるだけの非常にシンプルなものでいいので、自作することにした。せっかくなのでポイを作りたい人に作り方を紹介したいと思う。

STEP1:用意するもの

  • テニスボールx2
  • ボールチェーン腕の長さ分x2(太さ4mmくらいがちょうどいい)
  • ボールチェーン用カップリングx4
  • ステンナット付ひーとんx2(ねじの先が丸くなっているやつ)
  • チェーンリングx2
  • ナイロンベルト50cmくらい(かばんの長さ調節するようなやつ)
  • カラビナ2個x2
  • 組ねじ(小さいもの)
    *写真に写っていないものもある

ホームセンターや100均で買えるようなものばかりだ。全部で1,000円ちょっと。ボールチェーンの長さは自分の腕の長さより少し短い程度がちょうどいいが、切る分には後からでもできるので、少し長めに作って後から調節すればいいと思う。

ポイ自作道具

STEP2:用意する工具

  • キリ
  • カッターナイフ(もしくはデザインナイフ)
  • ニッパー
  • ドライバー

ポイ作る道具

STEP3:テニスボールに半分ほどの切込みを入れる

カッターを押すように切っていくと切りやすい。これをしておかないとボールが自分に当たった時に痛い。あと後の手順でも開けた穴が必要になる。

テニスボール切込み

STEP4:切込みの裏側にねじが通る穴をあけ、ステンナット付きひーとんを通す

キリで穴をあける。太さが足りなければドライバーなどで少し広げてやればよい。

ステンナット

STEP5:ねじをワッシャー、ナットで止める

カッターで開けた穴からねじにワッシャーを通しナットを締める。意外と口が小さいので手を通すのが大変。ねじをしっかり締めないと外れる可能性があるので、ニッパーやラジオペンチなどを上手に使いねじを締める。

ニッパー&テニスボール
テニスボールに食われるニッパー

ナット
ボール側完成形

STEP6:ボールチェーンにカップリングをつけボールとカラビナでつなぐ

工作に慣れていなくてもカップリングの使い方は単純なので大丈夫。

カラビナ

STEP7:ハンドルを作る

ナイロンベルトはミシンや手縫いで糸を縫って固定してもいいのだが、そもそもミシンを持っている人が少ないと思うので別の方法を考えた。(手縫いは大変だし)

ナイロンベルトに穴をあけて組ねじで固定してしまう。

ハンドル
穴をあけて

ハンドル
組ねじで固定

STEP8:ハンドルにチェーンリングを通し、ボールチェ―ン(&カップリング)に取り付ける。チェーンリングでなくとも、三角形のカラビナリングなどあればそれでもいい。

ポイ
完成。

このように持つとハンドルがずれにくい。

STEP9:長さ調節

ボール側のカラビナからチェーンを外し、カップリングを取ってチェーンを切れば長さの調節は簡単にできる。ただし短くする調節だけ。切ったチェーンをつなぐパーツもあるが、チェーンをつなぐのは強度の問題であまりオススメできない。練習中にボールが飛んでいかないようにある程度の強度は必要だ。では素敵なポイライフを。