2ボールジャグリング解説

用意するボールは、ジャグリングボールがあれば一番良いが、なければテニスボールなどでも問題ない。おもちゃとして売っているボールでも十分だ。
ただし、あまり軽すぎるとボールが投げづらいので、やや重さのあるボールの方がいいだろう。

ジャグリングの基本は2ボールから始まる。最初は動きを真似するだけで精一杯だろうが、それでいい。そして、ある程度うまくできるようになったら、リズム感を意識してほしい。一定のリズムで投げ続けることが、ジャグリングにとってとても大切。2ボールジャグリングが十分できるようになったら3ボールを目指してみてほしい。

2ボールジャグリング

2ボールジャグリング

ジャグリングの基本は?と問われたら、「それは3ボールカスケードだ」と答えてきた。しかし、その3ボールカスケードの壁が、意外と高い。

何事も、入りやすさは大切だ。サッカーはボールを蹴れれば誰でも出来るし、マラソンは走ることが出来れば競技に参加できる。入口のハードルが低いからこそ、多くの人が挑戦する。

だがジャグリングは「基本」である3ボールカスケードがすでに難しい。多くの時間を割いて練習しても、基本にすらたどり着けないという人もいるだろう。物事は「できる」から面白い。基本すらできないものを誰が楽しめるだろうか。

そこで今回は新たなジャグリングの基本、新たな標準となりうる「2ボールジャグリング」を紹介したい。2ボールで何が出来るか?2ボールでジャグリングっぽさは出せるのか?一つ参考映像を作ることで、ジャグリングの入り口のハードルを下げることが出来ただろうし、2ボールでも結構ジャグリングしてる感はあることが分かってもらえるだろう。「これなら出来そうだ」「この動きやってみたい」と思ってくれる人がいれば幸いである。

Created by : Juggler JiNe
Music : palmtrees

JQRT Trailer.

jqrttrailer

人はみな、勝負事が好きだ。スポーツやゲームに限らず、テストの点数を競い合ったり、事あるごとにジャンケンで勝負をしたりしている。勝負事は人を熱くさせるのだ。

しかしジャグリングに勝負事の要素はない。エンターテインメントの要素はあっても、そこに勝ち負けは存在しない。せいぜい、いくつかの小さな大会があるくらいだ。しかもそこにだってジャグラーしかいないし一般の人は来ない。

そこで今回、ジャグリングに勝負の世界を持たせるべく、トーナメントを立ち上げた。トーナメントは最も分かりやすい勝負の一つだろう。強いものが勝って、次の戦いへ進んでいく。

ただし全員が同じような道具を使うと、ジャグリングを知らない人は「みんなやってること同じじゃね?」と思う可能性があるので、今回は各自メイン道具+サブ道具の2種類しか使えないルールにした。

しかしトーナメントすべてを見るのはとても時間がかかる。そこでベスト4まで短縮し、さらにそこから予告編を作った。これにより動画の時間が2分弱まで短縮。削減に次ぐ削減。ものすごいエコだ。

勝者にはみんな大好きなあれが渡される。

Created by : Juggler JiNe
Music : Adventure Island  – Royalty Free Music

一人でパッシングをする方法

lonelypassing

二人で向き合って道具を投げあうジャグリングをパッシングという。当然二人いなければパッシングは出来ない。しかし私の周りにはジャグリングが出来る友人がいない。つまり私はパッシングが出来ない。

しかしパッシングをやってみたい。そう思っている私と同じ境遇の人もいるだろう。そこで私が考えた”一人でパッシングをする方法”を紹介しようと思う。

Lonely Juggler can perform “PASSING” from Juggler JiNe on Vimeo.

思ってたのと違う!というバッシングはやめてほしい。もしそう思った人がいるなら是非私とパッシングしよう。それでミッシングはなくなり問題ナッシング。
と何を言っているのかわからなくなってきたところで終わりにしよう。ではよいパッシングライフを。

Created by Juggler JiNe
THANKS:) Ryota,Jun7

5ボールカスケードの投げ方

5ボールカスケード


まず、3ボールの技55500や50505

https://jugglerjine.team-enn.com/3ballssiteswap/

および

4ボールの技5551や55550

https://jugglerjine.team-enn.com/4ballsiteswap/

は5ボールカスケードの非常にいい練習になる。先にそちらがある程度できるようになってから5ボールカスケードに取り掛かるといい。

5ボールカスケードはジャグリングをやる人にとって大きな壁となって立ちはだかる。ジャグリングを何年かやっていてもできない人も多いくらいなので、それなりの時間を取って気合を入れて練習する必要がある。5ボールを投げるジャグラーは簡単そうに投げているように見えるが、最初はみな苦労したのである。

利き手に3個、逆の手に2個持つ。3個持っている手(今後右手とする)の中指側のボールが1投目。逆の手(左手)の人差し指側のボールが2投目。右手の人差し指側が3投目。左手の手のひら側が4投目。右手の手のひら側が5投目である。

最初の一投はここまで使ったことのない投げ方だろう。最初は思ったところに投げづらいと思うので、1投目だけの練習もしておく。

1投目がある程度思う通りに投げれるようになったら5ボールフラッシュの練習だ。フラッシュとは一度全部のボールを投げ切って全部キャッチする技のこと。つまり5個のボールを一回ずつリズムよく投げる必要がある。トントントントントン、と気持ちいいリズムで投げる。ボールは3ボールカスケードと同じようにボールの内側からスローする。5ボールフラッシュが出来るようになるまではカスケードを続けようと思わなくていい。まずは最初をしっかり投げ切ることが非常に大切なのだ。

5ボールフラッシュがある程度きれいにできるようになったら次は7キャッチを目指す。ボールを7回投げて取る。それが出来たらあとは続くように練習するだけだ。

カスケードをつづける際ボールの動きに目が行きがちだが、腕の動きに注目してほしい。外側で取ったボールを腕を回して円を描くように内側に入れているように見えるだろうか。この動きをストロークという。4ボールファウンテンでも同じような動きが見えると思うが、5ボールカスケードでもやはりこのストロークが非常に大切だ。なかなか思うようにいかないな…と思う人はストロークの動きを意識するといい。少し極端なくらいストロークを大きくすると、投げやすく感じるかもしれない。

天井の高い場所、または屋外で練習するのが一番だが、天井の高さが2m50cmほどあれば通常の高さのカスケードは投げることができる。だが練習段階では天井にボールが当たってしまうと思うので、膝をついて練習するかおとなしく体育館や外へいこう。

難易度は高いが、これが出来たら立派なジャグラーである。楽しみながら練習してほしい。
では素敵なジャグリングライフを。

14年前のウェブサイトを作り直す

先日パソコンの整理をしていると、懐かしいフォルダを見つけた。その名も
「Swnging Juggling」
これは何かというと、私が14年前の2004年に作ったスイングジャグリング(道具を回す系のジャグリング)の紹介サイトである。

懐かしいな、と思いながら昔の記憶を引っ張り出す。確かヤフージオシティーズを使っていた。無料プランは「6か月間トップページの更新がなければウェブサイトが削除される」というルールがあったはずだ。しかし確かめようにも細かいURLまでは覚えていなかったのでグーグルで検索。するとあっさりヒットした。(*現在はリダイレクトしているので昔のサイトを見ることはできない)

このワードでは何年も1位なのだろう。放置されているくせに。

6か月どころか何年も更新していないのにウェブ上にまだ存在した。ページがモバイルフレンドリーではありません。だって?そりゃそうだ。当時はまだスマホなんて一般的でなかった。動画を見るためにはウィンドウズメディアプレイヤーが必要?そりゃそうだ。youtubeもまだなかったのだ。しかしアクセス解析を見てみると、未だに来てくれている人がいる!これは嬉しいと同時に非常に申し訳ない。なにせ現在では考えられないくらい使いづらいサイトなのだ。

wmvの動画をクリックするとダウンロードが始まる。

作った当時はクリック→メディアプレイヤー立ち上げ→動画再生、をしてくれていた。しかしなぜか分からないが今は技を一つ見るのにわざわざ動画をダウンロードしなくてはならない。しかも画質は超荒い。きれいな動画が実質見放題な現在では考えられないひどさである。

デザインも古い。

当時はHTMLやCSSを独学で勉強したりして色々工夫しつつ作っていた。トップページの写真がランダムで表示されるようにしたり、掲示板の機能を導入したり。

訪問者数カウンターとかもね

今ではもうほとんど見ないアクセス解析やカウンターも置いてある。今現在置いてあるのは昔からずっとやってるサイトだけだろう。今では手軽に作るならブログだし、ちょっと凝ったものを作ろうと思ってもWordpressでデザイン性の高いサイトを作るのも簡単になった。いい時代だ。

技がたくさん並んでいる。

そんなわけで新たにウェブサイト「Swinging Juggling」を作り直すことにした。昔のサイトのパーツは残っているのだが、映像は荒くて使い物にならないし、HTMLのファイルも使い道がない。完全に一から作る必要がある。

まずは技の映像を撮影。一つ一つの技を別のページで紹介するのは作る方も見る方も骨が折れるので、系統ごとに撮影し、ページも系統ごとにうまくまとめる。ジャグラーとしてパフォーマンスなどの活動している間、ここ何年もポイに触れることはほとんどなかったが、技はしっかり覚えているし、難しい技もちょっと練習したら思い出したので良かった。

が、スタッフの動きや技がほとんど思い出せない。ポイ程上手かったわけじゃないからか、ポイ以上に触れていないからか。ともかく技が思い出せない以上、動画を見るしかない。そう、昔撮った自分の動画である。wmvファイルのめっちゃ荒い画質の動画を見て技を思い出す。

ダウンロード

ファイルを開いてやっと見れる

ダウンロードまでした動画が5秒で終わり。まぁ当時はアップロードできるファイルの容量に制限もあったし画質を荒くしたり時間を短くしなければファイルサイズが大きくなってしまっていたから仕方ないのかもしれない。

技を覚えなおして撮影再開である。

画質も綺麗だし動画時間も長い。技の情報を伝えるには十分である。その分顔などもはっきり映り14年という年齢の変化を感じさせてしまう点はどうしようもない。

さらに現在はスマホなどモバイル端末からウェブサイトを見る人が大半である。そこで「ページがモバイルフレンドリーではありません」と言われないようにちゃんとモバイルフレンドリー仕様にする。実際練習する人はスマホを見ながら練習するだろうし、私自身も「スイングジャグリングって何?」と聞かれた際すぐにサイトや映像を見せることができて便利なのだ。

トップ写真は10年以上前

写真は昔の写真を適当に使えばいいか、と思っていたが要求される写真サイズが2000×1280とかで昔撮った写真はそこまで大きいサイズのものがほとんどない。仕方ないので友人の良いカメラで撮ってもらった写真を使うしかなかった。しかし大半がファイアーしてる写真である。その他の写真は数枚しかなく、そのうちの一枚がこれである。金髪ロン毛は30代になった今はもう無理だ。

そんなこんなでレイアウトなどを整え14年ぶりにリニューアルした

Swinging Juggling

が完成した。

昔TEAM-ENNでポイのパフォーマンス&解説DVDを作ったことが思い出される作業だった。唯一違うのは今回はすべて一人で行ったこと。生きるジャグラーは孤独である。今度同窓会でも開きたい。

と脱線しそうになったところで終わりにしよう。では素敵なスイングジャグリングライフを。

シンプルなポイの作り方

私がジャグリングの世界に入ることになったきっかけがポイである。しかし火を使わない限り地味なため、パフォーマーになってから使うことはほとんどなくなってしまった。そして持っていた練習用のポイもいつの間にかどこかへ消えてしまった。

今回新たにポイが必要となったのだが、わざわざ買うほどのものでもない。テニスボールにチェーンをつけるだけの非常にシンプルなものでいいので、自作することにした。せっかくなのでポイを作りたい人に作り方を紹介したいと思う。

STEP1:用意するもの

  • テニスボールx2
  • ボールチェーン腕の長さ分x2(太さ4mmくらいがちょうどいい)
  • ボールチェーン用カップリングx4
  • ステンナット付ひーとんx2(ねじの先が丸くなっているやつ)
  • チェーンリングx2
  • ナイロンベルト50cmくらい(かばんの長さ調節するようなやつ)
  • カラビナ2個x2
  • 組ねじ(小さいもの)
    *写真に写っていないものもある

ホームセンターや100均で買えるようなものばかりだ。全部で1,000円ちょっと。ボールチェーンの長さは自分の腕の長さより少し短い程度がちょうどいいが、切る分には後からでもできるので、少し長めに作って後から調節すればいいと思う。

ポイ自作道具

STEP2:用意する工具

  • キリ
  • カッターナイフ(もしくはデザインナイフ)
  • ニッパー
  • ドライバー

ポイ作る道具

STEP3:テニスボールに半分ほどの切込みを入れる

カッターを押すように切っていくと切りやすい。これをしておかないとボールが自分に当たった時に痛い。あと後の手順でも開けた穴が必要になる。

テニスボール切込み

STEP4:切込みの裏側にねじが通る穴をあけ、ステンナット付きひーとんを通す

キリで穴をあける。太さが足りなければドライバーなどで少し広げてやればよい。

ステンナット

STEP5:ねじをワッシャー、ナットで止める

カッターで開けた穴からねじにワッシャーを通しナットを締める。意外と口が小さいので手を通すのが大変。ねじをしっかり締めないと外れる可能性があるので、ニッパーやラジオペンチなどを上手に使いねじを締める。

ニッパー&テニスボール
テニスボールに食われるニッパー

ナット
ボール側完成形

STEP6:ボールチェーンにカップリングをつけボールとカラビナでつなぐ

工作に慣れていなくてもカップリングの使い方は単純なので大丈夫。

カラビナ

STEP7:ハンドルを作る

ナイロンベルトはミシンや手縫いで糸を縫って固定してもいいのだが、そもそもミシンを持っている人が少ないと思うので別の方法を考えた。(手縫いは大変だし)

ナイロンベルトに穴をあけて組ねじで固定してしまう。

ハンドル
穴をあけて

ハンドル
組ねじで固定

STEP8:ハンドルにチェーンリングを通し、ボールチェ―ン(&カップリング)に取り付ける。チェーンリングでなくとも、三角形のカラビナリングなどあればそれでもいい。

ポイ
完成。

このように持つとハンドルがずれにくい。

STEP9:長さ調節

ボール側のカラビナからチェーンを外し、カップリングを取ってチェーンを切れば長さの調節は簡単にできる。ただし短くする調節だけ。切ったチェーンをつなぐパーツもあるが、チェーンをつなぐのは強度の問題であまりオススメできない。練習中にボールが飛んでいかないようにある程度の強度は必要だ。では素敵なポイライフを。

難易度マーク☆について

ボールジャグリング講座では、技名の後ろに☆マークを付けて難易度を示している。3ボールカスケードを☆、5ボールカスケードを☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆とし、1~10の10段階で表している。

これは覚える技の順番の参考になればと思いつけているもので、私の経験による主観的なものだ。多くのジャグラーに得手不得手があるだろうから、「この技よりこっちの方が簡単じゃないか?」と思うこともあるだろう。なので☆マークは絶対的なものではない。これはやりたい技があるけどどれくらいのステップを踏めばその技の練習ができるのか、の目安にしてもらえればいい。
(初心者がいきなり5ボールカスケードの練習をしたって心が折れるだけだろう)
☆の技がある程度できてきたら☆☆の技に挑戦、☆☆の技がある程度できてきたら☆☆☆の技に挑戦・・・という具合だ。

5ボールカスケードより難度の高い技は★マークで表していくことにする。