シンプルなポイの作り方

私がジャグリングの世界に入ることになったきっかけがポイである。しかし火を使わない限り地味なため、パフォーマーになってから使うことはほとんどなくなってしまった。そして持っていた練習用のポイもいつの間にかどこかへ消えてしまった。

今回新たにポイが必要となったのだが、わざわざ買うほどのものでもない。テニスボールにチェーンをつけるだけの非常にシンプルなものでいいので、自作することにした。せっかくなのでポイを作りたい人に作り方を紹介したいと思う。

STEP1:用意するもの

  • テニスボールx2
  • ボールチェーン腕の長さ分x2(太さ4mmくらいがちょうどいい)
  • ボールチェーン用カップリングx4
  • ステンナット付ひーとんx2(ねじの先が丸くなっているやつ)
  • チェーンリングx2
  • ナイロンベルト50cmくらい(かばんの長さ調節するようなやつ)
  • カラビナ2個x2
  • 組ねじ(小さいもの)
    *写真に写っていないものもある

ホームセンターや100均で買えるようなものばかりだ。全部で1,000円ちょっと。ボールチェーンの長さは自分の腕の長さより少し短い程度がちょうどいいが、切る分には後からでもできるので、少し長めに作って後から調節すればいいと思う。

ポイ自作道具

STEP2:用意する工具

  • キリ
  • カッターナイフ(もしくはデザインナイフ)
  • ニッパー
  • ドライバー

ポイ作る道具

STEP3:テニスボールに半分ほどの切込みを入れる

カッターを押すように切っていくと切りやすい。これをしておかないとボールが自分に当たった時に痛い。あと後の手順でも開けた穴が必要になる。

テニスボール切込み

STEP4:切込みの裏側にねじが通る穴をあけ、ステンナット付きひーとんを通す

キリで穴をあける。太さが足りなければドライバーなどで少し広げてやればよい。

ステンナット

STEP5:ねじをワッシャー、ナットで止める

カッターで開けた穴からねじにワッシャーを通しナットを締める。意外と口が小さいので手を通すのが大変。ねじをしっかり締めないと外れる可能性があるので、ニッパーやラジオペンチなどを上手に使いねじを締める。

ニッパー&テニスボール
テニスボールに食われるニッパー
ナット
ボール側完成形

STEP6:ボールチェーンにカップリングをつけボールとカラビナでつなぐ

工作に慣れていなくてもカップリングの使い方は単純なので大丈夫。

カラビナ

STEP7:ハンドルを作る

ナイロンベルトはミシンや手縫いで糸を縫って固定してもいいのだが、そもそもミシンを持っている人が少ないと思うので別の方法を考えた。(手縫いは大変だし)

ナイロンベルトに穴をあけて組ねじで固定してしまう。

ハンドル
穴をあけて
ハンドル
組ねじで固定

STEP8:ハンドルにチェーンリングを通し、ボールチェ―ン(&カップリング)に取り付ける。チェーンリングでなくとも、三角形のカラビナリングなどあればそれでもいい。

ポイ
完成。

このように持つとハンドルがずれにくい。

STEP9:長さ調節

ボール側のカラビナからチェーンを外し、カップリングを取ってチェーンを切れば長さの調節は簡単にできる。ただし短くする調節だけ。切ったチェーンをつなぐパーツもあるが、チェーンをつなぐのは強度の問題であまりオススメできない。練習中にボールが飛んでいかないようにある程度の強度は必要だ。では素敵なポイライフを。